HOTEL NODENS
スラムの近辺に存在するホテル。
外観は若干ボロく、縦に長細い建物だが、内装は案外綺麗。
その実態は『完全会員制犯罪者専用病院』。
犯罪者専用、と言っても後暗い職業の者、戸籍が無い者等も利用できる。
つまりは「公共の病院が使えない者のための病院」である。
本格的な施設があるのは2階からで、1階は出入り口となっている。
2階にはフロント、売店、薬局、食堂などがあり、
3階には手術室と外来用診察室が並んでいる。
が、基本的に怪我の手当て等は大掛かりなものでなければ個室でされることが多い。
4階以降は全てホテルの個室となっている。
内装はもちろんホテル然としており、全ての部屋が一人部屋となっている。
個室にはきちんと医療器具等も揃っている。
利用者全員が快適に過ごせる様に、ひいてはそれらが己の保身となるため、
以下の簡単な規則が設けられている。
1.会員以外はどんな状況であっても受け入れを拒否する
2.院内に重火器や武器になるものを持ち込まない
3.他の患者に危害を加えてはいけない
4.争いの火種になるようなことをしてはいけない
以上の規則を破った者には注意、もしくは厳しい処罰が与えられる。
あくまで病院内での規則なので、院外でやるぶんには自由。
ホテルの会員になるためには既存の会員に紹介してもらなわねばならず、
また、ホテルの会員で居続けるためには年会費を払い続けなければいけない。
しかし、年会費を払えそうにない者も中には会員として存在しており、
その者たちは病院側から直に与えられる仕事をこなすことで、年会費の代わりとしているらしい。
ホテルの設立者は通称『院長』と呼ばれている。
医療知識が豊富であり、腕も確か。
人を見る目があり、自分が信用した人間に対しわりと情が厚いところがある。
しかし、規律や規則を重んじる一面もあり、最優先はそちら。
普段は病院にいなかったり、最上階にいることが多いが、
院長自ら患者の手当てや診察を行うことももちろんある。
↓HOTEL NODENS見取り図

